TU-870

 PCからのラインアウトをつないでスピーカーを鳴らしているプリメインアンプが調子悪い。よく左チャンネルの音が出なくなったりするのだ。ソニーのTA-F500という、購入当時一番安かったもの。これを修理するくらいなら、新しいアンプを買った方がいい。しかし、コンパクトカセットにDAT、加えてPCと、録音できるデバイスを3台接続できてなおかつ安価なアンプなどない。LPレコードも聴かなくなって久しいし、シンプルなパワーアンプでいいのではなかろうか、とも考える。

 で、本題である。TU-870という真空管パワーアンプ組み立てキットがある。エレキットの製品だ。2万円をちょいと切るくらいの値段で売っているので、つい買ってしまった。長いこと半田付けをしていなかったし、もっぱらLSIが相手だったので真空管が相手では勝手が違った。まあそれでも休憩や食事を挟んで6時間ほどで完成。部品が爆発することも、盛大なノイズが出ることも、何も音がしないといったこともなく無事完成。

 さっそく、現用のアンプからスピーカーをつなぎ変え、MDプレーヤーをつないで再生してみる。第一印象は、やたらと高域が出ていること。さ行の子音がささくれて聞こえるほどだった。しかし4時間ほど聞いていると、だいぶこなれてきた。いわゆるエージングというやつなのか、聴いているこちらが慣れたのか。

 そのままPCにつなげて聴いていたら、「みゅーん」という音と共に、再生音がフェードアウト。PCを再起動しても「チュルジュルキュル」といった小さな雑音が出るだけという状態になってしまった。ノートPCからの出力は正常に再生されるので、ミキサーから後ろは問題なし。PC内蔵のサウンドボードが壊れたらしい。明日は買い出しだ。