DESR-7500レビュー/第一印象

 接続先はTVではなく、PCのキャプチャボードにした。画質の点では問題ありありだが、こいつは完全にパーソナルな環境なので家族の都合に左右されないメリットがある。録画したデータはDVDメディアにコピーすれば他の機械でハンドリングできるはずだし。音のほうはサウンドボードのラインインに接続したところ問題なし。

 電源を投入すると、視聴地区やチャンネル、時刻などの初期設定が始まる。チャンネルを自動設定すると、けっこう雑音だらけのチャンネルも登録されてしまう。ケーブルTVを引いているせいか、民放の地上波が重複して登録されていた。そのまま送り出しているのと、周波数変換したのと、 2種類あるようだ。また、テレビ埼玉テレビ神奈川は自動設定ではうまく検出できなかった。この辺も含めて、後から手動設定で対応した。まだEPGのデータを受信していないので、当然番組表は使えない。とりあえず、オーソドックスに時間とチャンネルを指定する予約を行ってみた。当然ながら、問題なく録画できる。基本の録画モードを最高レベルにして、自動録画も1日12時間くらいという設定にする。とりあえずハードディスクを全部使って、不良箇所がないかどうかを確認するためだ。とはいえ、50時間以上録画できるので、そのチェックだけでも大変だなあ。

 最高画質で記録した45分ほどのデータを使って、 DVDメディアにコピーしてみる。不要部分のカットは比較的簡単で、削除したい部分の頭とお尻を指定するだけ。フィルムロールみたいなインターフェイスで、なかなか滑らかに反応する。もちろん、GOP単位だが。カットした部分は自動的にチャプターになる。またR3ボタンを押せば、明示的にチャプターを設定できる。

 ダビングを開始すると「記録できるメディアを挿入すべし」という案内が出る。メディアに応じてDVD再生時のメニューを選択などして手順を進めると、メディアの初期化が始まる。 DVD-RWだけがVideoモードとVRモードを選択できる。二カ国語放送をそのまま記録するには、 DVD-RWVRモードでないとダメらしい。 4倍速のDVD+RWメディアだと、実際にデータをコピーするのは10分ほどだった。しかし、DVD+RW/VRモードだと、我が家では唯一DESR-7500のみが再生可能な機材、ということになるようだ。まあPCのほうは再生ソフトによるのだろうけれど。

 ユーザーインターフェイスには「クロスメディアバー」とかいう名前があるようだ。もう少しアイコンや文字が大きい方が見やすいのではないだろうか。また、録画したデータが貯まると探すのが大変そうだ。

 1日経過して、無事にEPGデータを受信できた。さすがに、データ受信以前に録画した番組についてはタイトルがつかないようだ。

 CSV-S57に比べると、自動録画はより多くのプログラムを記録している。 1日12時間という多めの設定のせいかもしれない。また、キーワードとして「アニメ」と「ドキュメンタリー」が最初から用意されているのも、個人的にはポイントが高い。

 録画予約リストと録画済みプログラムは、縦一列に並ぶ。順番は日付順、手動優先、自動優先、ジャンル別といくつかを選択できる。なにしろ購入したてなので、いろいろと設定で試行錯誤することになる。で、「録画中、録画準備中は設定を変更できません」というメッセージが出てきた。しかし予約リストを見てもまだ先のハズ。首をひねっていると、予約リストではかなり下に位置する番組の録画が始まった。最初は予約リストも録画済みプログラムも、手動優先になっていたからである。録画済みプログラムは日付順で、録画予約リストは状況に応じて日付順と手動優先を切り替えた方が良さそうだ。

 自動録画された番組を、10倍の早送りでざっとチェックする。いまのところ、ちゃんと録画されているようだ。 NHK BSで過去の名作アニメなんかをやっているのが記録されていて、ちょっと懐かしかった。オープニングコレクションが充実しそうである。

 ハードディスクの残り容量は、放送を視聴している時しか確認できないようだ。パーセント表示と、各録画モードで記録できる時間を表示してくれる。 RDシリーズでは普通だが、 CSV-S57はパーセント表示だけだったことを考えると、やはり便利である。