M6

 言わずと知れたライカレンジファインダーカメラ。1997年当時、レンズ交換式レンジファインダーカメラを新品で買おうとすると、これしか選択肢がなかった。当初はセオリー通り現行のズミクロン50mmをつけたのだが、実は50mmを使いこなすだけの腕がないことに気がつき、35mmに移行するのにさして時間はかからなかった。当初はロシア製のL39マウントレンズで、金を貯めて非球面ズミクロン35mmも購入した。

 ファインダーに浮かぶフレームで対象物を切り取るという撮影スタイルは、なかなか新鮮だった。というか、一眼レフでもこんなファインダーが欲しいと思うくらいである。しかし最近はスナップにはソニーのデジカメであるU30、気合いの入った撮影にはキヤノンのEOS-1Vといったことになり、すっかり出番が減っていた。

 なので思い切って売却。M6なら、私が死蔵しているよりも有効に活用してくれる人がいるだろう。ちなみにボディ、50mmズミクロン、非球面35mmズミクロン合わせて20万円で買い取ってもらった。4〓5年使ったあげく、購入価格の半分くらいで買ってもらえるのは、さすがにライカである。