ファイルのバックアップ

 普段から作ったデータはなるべくファイルサーバーに置き、DDS2のテープで毎日バックアップをとっている。しかし、DDS2からだと戻すのがなかなか大変だ。また容量の点でも、今時のハードディスクを相手に非圧縮で4GBというのはいかにも心細い。容量の点からいえば、やはりUSB 2.0なりIEEE 1394なりで接続したハードディスクにコピーするのが一番だ。1万円も出せば160GBのベアドライブが買える。最初からケースに入っているものだって、1万6000円くらいである。まあ保存性とかの問題はあるのだろうけれど。

 ここで問題になるのが、どのようにバックアップを取るかだ。毎回毎回すべてのデータをそのままコピーしたのでは、いくらハードディスクの容量が大きくてもあっという間に使い切りそうだ。差分を追加していくと、新旧の区別がつきにくい。かといってタイムスタンプを見て同期を取るソフトウェアだと、昔のファイルを取り出せない。専用のバックアップソフトウェアだと、復旧するときにもそのプログラムが必要になる。だいたい、バックアップソフトというのは個人では需要がないらしく、けっこうなお値段がするのだ。

 そこで見つけたのが、pdumpfsPlan9というOSにヒントを得て、バックアップを取った日付ごとのスナップショットを作るプログラムである。といっても、単純に日付ごとにディレクトリを作ってコピーする訳ではない。変更のあったファイルだけをコピーするのである。では変更のなかったファイルはどうするかというと、ハードリンクを使うのである。うまいこと考えるものだ。

 実は以前FreeBSDで使っていたのだが、しばらく使っていると実行中にマシンが反応しなくなるという現象に遭遇した。それでいつの間にか使わなくなっていたのだが、ずいぶんバージョンもあがっているし、Windows用のGUI版までできている。またしばらく使ってみよう。