ローマ人の物語11

ローマ人の物語 (11) ユリウス・カエサル ルビコン以後(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (11) ユリウス・カエサル ルビコン以後(上) (新潮文庫)

カエサルポンペイウスの対決。イタリアを掌握したカエサルに対して、それ以外の地を押さえたポンペイウス。軍人としては甲乙つけがたい両雄だが、決着は意外な形で付いた。こんな本を読むと、つくづく歴史はおもしろいと思う。が、これを学校のカリキュラム1年ではできないのもまた事実。長じてから自分で勉強するしかないんだなあ。

ちなみにこの巻では、254から255ページにかけての記述がふるっている。

だが、カエサルならば言うだろう。
「まず敵と戦場を見せてくれ。その後で勝つ戦法を考える」と。

たしかに、これは指揮官としての理想である。ただし、普通の人が誰でも理想の指揮官になれるわけではない。だれがやってもそれなりの成果が見込まれる方式の確立こそが重要なのだ。